「抗菌剤」のお話
抗菌剤とは
通常なら細菌感染が起こっても、免疫(自然治癒力)が働いて細菌を体内から排除しようとします。
ですが、免疫が十分でない。細菌の排除が困難である。と医師が判断した場合に、抗菌剤(薬)が使用されます。
抗菌剤(薬)は、
・細菌の増殖を抑制
・殺菌するため
に服用します。
この抗菌剤について、アンドリュー博士は
感染症専門医たちは、世界中の「抵抗菌の続出」手のつけられない悪疫が広がる可能性に恐れおののいている。
アリゾナ州医師臨床研究ニュース(アリゾナ大学のメディカルセンターが発行している)には
「抗菌剤に対する抵抗:新手の疫病か?」という記事が掲載されている
記事の内容は
抗菌剤が20世紀の「特効薬」と考えられてきた一方で、臨床医、研究者は「薬剤に対する細菌の抵抗が医療における最大の問題になってきたことを深刻に受け止めている…」
なんだかわかりにくいですね(^^;)
簡単に言うと
世界中の医療関係者たちの中では、新しい菌が発見、世界中に広まるのをとても怖がっていて
こんな感じです。
今までは、この症状・病気なら「抗菌剤」を使えばOK!で終わっていたのに、だんだん抗菌剤が効かなくなってきた。としたら…!?
確かに、何をすればいいの?ってお医者さんたちも困りますよね。
で、どうしているかというと、
製薬業界では新薬の開発を試していて
色々な解決策が提案されているようです。
しか〜し!細菌ちゃんたちはスゴいスピードで、抗菌剤(薬)に対する抵抗メカニズムを作ってくる〜事態を早く解決せねば〜!
という状況だそうです(^^;)
なので医療現場では、感染コントロール(広めない)に、とても神経を使わなければならなくなっているのだそうです。
なぜ神経を使わないといけないか?
というと、細菌ちゃんたちを抗菌剤で抑えられなくなってきているため
抗菌剤で治療できていた感染症にかかった場合
①やんわりいうと
=患者の結果に影響をおよぼす
②ハッキリ言うと
=死亡するかもしれない
えー!
それは大変なことです~!
感染症専門医の中では、「抗生剤(薬)に頼れなくなったときの対策を考え始めている」そうです。
抗菌剤(薬)に頼れないとは
抗生物質が発見される前、1920〜30年代の隔離や消毒、外科的排膿法に逆戻りしなければならなくなるかも!
こういう事態も想定しておかないと!
と考え始めている。ということです。
テクノロジー医学の
「なんとも皮肉な運命」
人間が作ったものは、自然(菌)にはかなわない。ということですね。
私たちの医療は、これからどうなるのでしょうか…